合成皮革と人工皮革の違いについて

<合成皮革について>
1850年頃に誕生したと言われる合成皮革。
本物の革に近しい物として研究開発されました。
初期の頃の合成皮革は、天然の布地に多層のニトロセルロースを塗布したもので屋根や自転車のシート用として使われていました。
その後、風合いを良くするために湿式層を採用した合成皮革等が主流となります。
合成皮革はナイロンやポリエステル生地の上に、ポリウレタンをはじめとした樹脂層をコーティングして作られており、ベースは編み物や織物を主としたものになります。


-合成皮革_断面図-


<人工皮革について>
日本として人工皮革は1964年に株式会社クラレがクラリーノとして販売。
より天然皮革に近い構造として銀面タイプとスエードタイプが存在します。

ナイロンやポリエステル繊維を絡め、ポリウレタン樹脂をしみこませて組成した不織布層をベースとしております。
銀面タイプは表面にもポリウレタン樹脂が主となる層を形成し、天然皮革に似せるためにデザイン加工を施して、風合いをより天然皮革に近い物になります。
ベースとしてはナイロンやポリエステルを用いて、樹脂層はポリウレタンによって革を表現しているのは合成皮革と同じですが、人工皮革は天然皮革により近い一体感があるのが特徴です。


-人工皮革_断面図-

<合成皮革と人工皮革の違い>
大きな違いは以下のベースに何が使用されているかによって変わります。
これは家庭用品品質表示法でもきっちりと区分けされております。

・人工皮革:ベース(基材)に特殊不織布を用いたもの

・合成皮革:ベース(基材)に特殊不織布以外のものを用いたもの

  ベース 表皮層
塩ビレザー 織編物 ※ ポリ塩化ビニル
合成皮革 織編物 ※ ポリウレタン
人工皮革 不織布 ポリウレタン・スエード

※一部例外あり


【塩ビレザー_断面画像】


【合成皮革_断面画像】


【天然皮革_断面画像】


【人工皮革_断面画像】


<合成皮革の特長>
・価格が比較的安価である。
・品質が安定している。
・色落ちの心配が少ない。

<人工皮革の特長>
・断面がほつれず自由な裁断が可能。
・漉きの加工が可能。
・不織布ならではのしなやかさや風合いがだせる。
・スエード加工が可能。
・耐久性に優れている。

主な特長をあげましたが合成皮革、人工皮革共にお手入れも容易で、機能性に富んだ商品を作る事も可能。
また現在のサスティナブルな観点からも合成皮革、人工皮革は注目をされております。

<合成皮革・人工皮革の取り扱い注意点>
このように特長の違う合成皮革と人工皮革ですが、いずれも天然皮革と比べるとお手入れは非常に簡単です。
軽度の汚れは水分を少し含ませたタオル等で拭いて下さい。それ以上の汚れは薄めた中性洗剤を使用して下さい。
※アルコール等を使用されますと生地を傷める場合がございますので、使用は控えて下さい。


<合成皮革・人工皮革のまとめ>
このように合成皮革・人工皮革は現代において必要不可欠な材料として、弊社では長年培ってきた経験と実績を生かし、品質・機能性を中心にこだわった合成皮革・人工皮革を提供させて頂いております。
お客様のニーズにより提案からデリバリーまで責任をもって対応させて頂きます。